家庭菜園>大量に必要とされる肥料の三要素

野菜にとって肥料とは、人間の食べ物と同じくらい
大切なものになります。
主に根から１０種類以上の栄養分を吸収しています。
なかでも大量に必要とされるのが、
チッ素、リン酸、カリの３つで、三要素と呼ばれています。

チッ素は別名を葉肥といわれるように、
葉や茎が生育するために重要な養分です。
水に溶けやすいため、
雨が降ると流れてしまうことがよくあります。
栽培期間が長いものの場合は、追肥を必要とします。

リン酸は別名を実肥ともいい、
果菜の実のつきをよくするためには欠かせない養分で、
開花や結実に大きな効果をもたらします。
根から吸収されて野菜の組織の中に蓄えられると、
必要に応じて野菜の体内を動いて供給されるという
性質をもっています。
また、腐葉土や堆肥などの有機物と一緒に施すと、水溶性
になって、根から吸収されやすくなります。

カリは根肥ともいわれていますが、これは野菜の中で
できた炭水化物の移動と貯蔵、生理環境を調節するといった
役目をもっていますので、根菜を栽培するときは、
栽培期間全体で必要とされます。
また、病害虫や寒さに対する抵抗力をつける働きもしますので、
どの野菜にとっても重要です。