家庭菜園>サクランボは暖地でも育てられるのか？

一般的にはサクランボと呼ばれていますが、果樹栽培では
オウトウ、観賞上は実ザクラとも呼ばれています。
日本で栽培されているのは、小アジアから中部ヨーロッパ
に伝わって改良された洋種オウトウの甘果種がほとんどです。

洋種オウオウは、生育期の春から夏に雨が少なく、
涼しい気候を好みます。
耐寒性はリンゴよりも弱いので、最適地は東北地方、山梨県、
長野県などです。
その点、中国オウトウであれば、九州地方でもよく育つので、
十分に暖地栽培が可能です。
いずれにせよ、庭植えよりも鉢植えのほうが
育てやすい果樹です。

甘果種は甘味が強く、生食に適していますが、庭植えでは
大木になりやすいので注意が必要です。
大果で甘いナポレオン、甘味と酸味がほどよく調和した
佐藤錦、フランス原産で淡白な味わいのシャブレー、
果肉が軟らかくて甘い高砂などが庭植え、鉢植え向きの
品種です。
暖地で栽培できる品種としては、ノーススター、
メテオールなどがあげられます。
また、中国オウトウでは、開花結実が早く、
濃赤色の実を毎年よくつける麗玉が、暖地向きの
品種として人気があります。